【建設業許可専門行政書士が解説】建設キャリアアップシステム(CCUS)事業者登録、実は簡単!メリットから申請方法まで徹底ガイド

こんにちは。
大阪府茨木市のアルバトロス行政書士事務所です。
「建設キャリアアップシステムって、なんか難しそう…」
「うちの会社、登録いるのかな?」
建設業に携わる社長さんや担当者さん、こんな風に思っていませんか?
ご安心ください!
私も行政書士として多くの建設業者様のお手続きをサポートしていますが、
実は建設キャリアアップシステム(CCUS)の事業者登録って、きちんとポイントを押さえれば全然難しくないんですよ。
むしろ、登録することで得られるメリットは想像以上に大きいですよ!
今回は、行政書士である私が、CCUSの事業者登録について、
・「そもそもCCUSって何?」 ・「登録するとどんな良いことがあるの?」 ・「登録に必要な書類は?」 ・「どんな流れで登録するの?」 ・「登録費用はいくら?」
といった疑問に、フランクでわかりやすくお答えしていきますね。
これを読めば、「よし、ウチも登録してみよう!」と思っていただけるはず!
【CCUS制度】と【建設業許可】のこれからの関係性はどうなる?
の記事はこちらから
CCUSの公式サイトはこちらから
そもそも建設キャリアアップシステム(CCUS)って何?
CCUSは、国土交通省が推進している、
建設業で働く技能者の情報を一元的に管理するシステムのことです。
簡単に言うと、
技能者一人ひとりの「いつ」「どこで」「どんな仕事」をしてきたか、どんな資格を持っているか、社会保険にきちんと入っているか、といった情報を見える化して、データベースに蓄積していくんです。
「なんでそんなことするの?」って思いますよね。
主な目的は以下の3つ!
・技能者の処遇改善:頑張っている技能者が、その能力や経験に応じた適正な評価と賃金をもらえるようにする ・若手入職者の確保・定着:建設業で働くことに魅力を感じてもらい、長く働き続けてもらえる環境を作る ・業界全体の健全化:社会保険加入の促進など、コンプライアンスを強化する
これまでの建設業界は、経験やスキルが属人化しやすかったり、評価が見えにくかったりする部分がありました。
CCUSは、そんな課題を解決して、もっと魅力的な業界にしていこう!
という国の大きなプロジェクトなんです。
ちなみに、2023年からは公共工事などで原則義務化の動きが進んでいて、
近い将来、民間工事にも広がる可能性が高いと言われています。
まだ登録していない事業者さんは、そろそろ真剣に検討する時期に来ていると思います!
CCUSに事業者登録するメリットって?「ウチには関係ない」はもったいない!
「ウチは小さな会社だから関係ない」「元請けから言われてないし…」
そう思っている事業者さん、ちょっと待ってください!
CCUSの事業者登録は、実はすべての建設事業者さんにメリットがあるんです。
具体的にどんなメリットがあるか見ていきましょう。
1. 会社の「施工能力」が客観的に見える化される!信頼度アップで仕事が増えるかも?
CCUSに事業者登録すると、自社の情報(建設業許可の有無、資本金、社会保険加入状況など)がシステムに登録されます。
さらに、所属する技能者さんの就業履歴や資格、能力評価も紐づくので、会社の施工能力が客観的に証明できるようになるんです。
・「あの会社、CCUS登録してるから安心だね」 ・「ちゃんと技能者さんのキャリアアップに力を入れてる会社だ」
こんな風に、元請けさんや発注者からの信頼度がぐんとアップします。
結果として、公共工事の受注機会が増えたり、新しい仕事のチャンスが舞い込んだりする可能性も大いにあります!
特に、公共工事では経審(経営事項審査)や入札制度、成績評定でCCUSの活用が加点対象になるケースが増えています。
2. 若手や真面目な技能者が集まってくる!人材確保・定着につながる
今の若い世代は、「将来性があるか」「きちんと評価してくれるか」という点を重視しています。
CCUSに登録し、技能者さんの就業履歴やスキルをきちんと見える化することで、
・「頑張れば評価されるんだ!」 ・「自分のスキルアップが目に見える形でわかる!」
と、技能者さんのモチベーションアップにつながります。
また、CCUSに登録している会社は、
「社員のキャリアアップに力を入れている」「コンプライアンス意識が高い」と見なされやすいです。
働きやすい環境を求める若手や優秀な技能者にとって、魅力的な職場として映るでしょう。
結果的に、新しい人材の確保や、優秀な人材の定着につながるはずです。
3. 事務作業が劇的にラクになる!業務効率アップで働き方改革にも貢献
「日報の管理が大変…」
「建退共の手続き、いつも手間取ってる…」
現場の事務作業って、意外と手間がかかりますよね。CCUSを導入すると、こんな悩みも解決できます!
・建退共(建設業退職金共済制度)との連携:システム上で掛け金データを管理できるようになり、事務処理の負担が大幅に軽減されます。 ・社会保険の加入状況確認:下請け会社の社会保険加入状況がシステム上で確認できるようになり、元請けとしての確認作業がスムーズになります。 ・各種帳票作成の簡素化:就業履歴や施工体制情報がシステムに蓄積されるので、工事施工台帳などの作成が驚くほど簡単になります。
事務作業が減れば、その分、本来の業務に集中できますし、
現場で働く皆さんの負担も減って、働き方改革にもつながりますよね。
4. 外国人雇用がスムーズに!
特定技能外国人や外国人技能実習生の受け入れを検討している事業者さんにとって、CCUSへの登録はもはや必須です。
CCUSへの登録が、外国人材を受け入れる際の要件となっているケースがほとんどなので、スムーズな雇用には欠かせません。
CCUS事業者登録、何が必要?どんな流れで進めるの?
「メリットはわかったけど、結局何から始めたらいいの?」
そうですよね!
ここからは、具体的な登録の流れと、必要な書類について解説します。
登録までのざっくりとした流れ
- 登録責任者の選任:CCUSの情報を管理する担当者を決めます。社長さんご自身でもOKですし、事務担当の方でも構いません。
- 必要書類の準備:これが一番重要!次の項目で詳しく説明しますね。
- オンラインで登録申請:CCUSのウェブサイトから、情報を入力し、準備した書類をアップロードして申請します。
- CCUSによる審査:申請内容に問題がないか、CCUS側で審査が行われます。審査には数週間かかることがあります。
- 登録料の支払い:審査が通ると、登録料の支払い案内が届きますので、支払いを行います。
- 登録完了!:これで事業者登録は完了です。いよいよCCUSを使い始める準備が整います。
事業者登録に必要な書類リスト
準備する書類は、建設業許可の有無や事業形態(法人か個人事業主か)によって少し異なりますが、主に以下の書類が必要になります。
【共通して必要となる可能性が高い書類】
- 事業者証明書類:
- 建設業許可がある場合:建設業許可証明書、または建設業許可通知書
- 建設業許可がない法人:法人事業税の確定申告書、または納税証明書 + 履歴事項全部証明書(資本金が確認できるもの)
- 個人事業主・一人親方:所得税の確定申告書、または納税証明書、または個人事業の開始届
- 社会保険等加入証明書類:
- 健康保険、厚生年金保険、雇用保険の加入状況を証明する書類(納入告知書、領収証書、適用通知書など)
- 労災保険の特別加入証明書(加入している場合)
【注意点】
書類によっては、受付印があるものや、発行から○ヶ月以内といった有効期限が定められているものもあります。
事前にCCUSの公式サイトで最新情報を確認するようにしましょう。
また、個人情報保護のため、マスキングが必要な箇所もありますので、こちらもご注意ください。
「この書類ってどれだろう?」「うちの会社はどのパターン?」 もし書類準備で迷ったら、行政書士に頼るのも一つの手です。
専門家がお手伝いすることで、スムーズかつ確実に申請を進められます。
気になる登録費用は?
CCUSの事業者登録には、以下の費用がかかります。
- 事業者登録料:会社の資本金によって異なります。(5年に1度の更新)
- 一人親方:0円
- 個人事業主:6,000円
- 法人:資本金500万円未満で6,000円~、資本金が大きいほど高額になります。(最大240万円)
- 管理者ID利用料:年間2,400円(一人親方も必要)
- 現場利用料(元請けの場合):技能者1人1日あたり10円
例えば、資本金500万円未満の法人で、管理者IDが1つ、現場利用がほとんどない場合だと、
初年度は6,000円+2,400円=8,400円程度からスタートできます。
「意外と安いかも!」と思いませんでしたか?
この金額で、これだけたくさんのメリットが享受できるなら、決して高くはないはずです。
まとめ:CCUS事業者登録は、会社の未来につながる大切な一歩!
今回は、建設キャリアアップシステムの事業者登録について、フランクな感じで解説してみました。
CCUSへの登録は、これからの建設業界で生き残っていくために、もはや必須のツールになりつつあります。
「なんだかよくわからないから…」と後回しにするのは、とてももったいない!
登録することで、
会社の信頼性がアップし、優秀な人材が集まりやすくなり、日々の事務作業も効率化できるなど、
本当にたくさんのメリットがあるんです。
「でも、やっぱり申請手続きは面倒…」
「忙しくて書類準備の時間が取れない…」
そんな時は、ぜひ行政書士にご相談ください。
私たち行政書士は、こうした許認可申請のプロフェッショナルです。
書類の準備から申請手続きまで、お客様に代わって全て代行することができます。
スムーズなCCUS導入をサポートし、先生の会社の発展を力強く後押しさせていただきます!
アルバトロス行政書士事務所では、建設キャリアアップシステムの事業者登録・技能者登録の代行を承っております。
まずはお気軽にお問い合わせください!
CCUS登録行政書士名簿はこちらから
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