建設業専門行政書士がゆるっと解説!グリーンサイトで書類を減らして楽々経営

こんにちは。大阪府茨木市のアルバトロス行政書士事務所です。
この記事では【グリーンサイト】を皆さんに身近に感じてもらえるように、なるべくわかりやすく解説していこうと思います。
短い記事なので最後までお付き合いください。
こんなお悩みありませんか?
- 「現場に入るたびに書類をたくさん書かないといけない…」 → 現場ごとに必要だった作業員名簿や施工体制台帳などの書類作成が、グリーンサイト上ですべて電子化・自動化されます。一度登録すれば使い回せるので、書類作成の手間が大幅に減ります。
- 「作業員さんの資格や保険証の管理が大変…」 → 作業員の資格情報や社会保険の加入状況を一元管理できます。資格の有効期限が近づくとアラートが出る機能もあるので、管理漏れを防ぎ、安心して現場に入れます。
- 「元請けさんとのやり取りが郵送やFAXで面倒…」 → 書類の提出や承認がすべてオンライン上で完結します。郵送やFAXの手間、紙代、インク代などがなくなり、スピーディーな情報共有が可能になります。
- 「書類の保管場所がない、探すのに時間がかかる…」 → 提出した書類はすべてクラウド上に保存されるため、物理的な保管場所が不要になります。必要な時にいつでも、どこからでも、すぐに書類を探し出すことができます。
- 「CCUSへのデータ入力が二度手間になる…」 → グリーンサイトと建設キャリアアップシステム(CCUS)が連携しているため、グリーンサイトで作業員さんの入場・退場情報を入力すれば、自動的にCCUSに就業履歴が登録されます。二度手間がなくなり、スムーズに作業員のキャリアを証明できるようになります。
そもそも「グリーンサイト」って何なの?
一言でいうと、「建設現場の書類仕事をスマホやパソコンでやってまおう!って便利ツール」です。
下請けの会社さんから元請けさんに提出する書類って、本当にたくさんあると思います。
- 作業員さんの名簿
- 社会保険の加入状況
- 健康診断の結果
- 各種資格証のコピー
- 契約書、注文書、請書…
これらが全部「紙」だったんです。
現場に入るたびに、新しい書類を何枚も印刷して、印鑑を押して、郵送したり、直接持って行ったり…。
正直、かなりの時間と手間がかかっていました。
時代にもあってないんじゃね??
みたいな。
グリーンサイトは、この「紙のやりとり」をなくして、全部インターネット上で完結させてまおう!という画期的なサービスです。
建設業界に特化したSNSみたいなイメージ。
元請けさんと下請けさんが、必要な情報をパパッと共有できる場所ですね。
グリーンサイト導入のメリットって?
最初はちょっと戸惑うかもしれません。
でも、一度慣れてしまえば、グリーンサイトを使わない現場には戻れなくなるくらい、とっても便利なんです。
具体的なメリットを3つお話ししますね。
メリット1:とにかく書類仕事がラクになる!
これが一番のメリットです。
一度グリーンサイトに登録しておけば、同じ内容を何度も書く必要がありません。
例えば、新しい現場に入る時。
紙の書類だと、また最初から作業員さん全員の情報を書き出して、資格証のコピーを添えて…と、大変な作業になりますよね。
でも、グリーンサイトなら、登録済みの作業員さんの中から、その現場に入る人だけを選んで「ポチッ」とクリックするだけ。あっという間に名簿が完成します。
さらに、一度提出した書類はシステム上に保存されるので、「あの書類、どこにやったっけ…?」と探す手間もなくなります。
メリット2:社会保険の確認もバッチリ!
今、建設業界では社会保険の加入がものすごく厳しくチェックされています。
元請けさんも、下請けさんの社会保険加入状況を確認する義務があるので、その確認作業にかなりの時間をかけています。
グリーンサイトは、社会保険の加入情報を登録すると、その情報が正しいかどうかのチェック機能がついています。
もし、何か不備があればすぐに警告が出るので、「あ、この人の情報が間違ってる!」と気づくことができます。
これによって、コンプライアンス(法令遵守)がしっかりできて、安心して現場で働けるようになるんです。
メリット3:元請けさんとのやりとりがスムーズに!
グリーンサイトは、元請けさんと下請けさんが同じ情報を共有する場所です。
これまでは、書類を郵送したり、FAXを送ったりしていましたが、グリーンサイトならリアルタイムで情報が共有できます。
「この書類、届きましたか?」と電話する必要もなくなりますし、元請けさんからのお知らせや、新しい書類の提出依頼も、システム上で受け取ることができます。
コミュニケーションがスムーズになることで、現場全体の効率がぐっと上がります。
グリーンサイトを使いこなすためのちょっとしたコツ
コツ1:まずはアカウント登録!
元請けさんから「グリーンサイトに登録してください」と言われたら、まずはアカウントを作成しましょう。
この登録作業、少し時間がかかる場合があります。焦ってギリギリにやろうとすると、現場に入るのが遅れてしまう可能性も…。
なので、早め早めの行動が大切です。
コツ2:作業員さんの情報を正確に登録!
グリーンサイトに登録する情報は、正確であることが重要です。
特に、
- 氏名、生年月日
- 社会保険の番号(健康保険、年金、雇用保険)
- 保有資格、その有効期限
などは、間違いがないように、ひとつひとつ丁寧に確認して入力しましょう。
後から修正するのはちょっと面倒なので、最初の登録でバッチリ決めておくのがオススメです。
コツ3:困ったらすぐに相談!
もし、システムの使い方や、入力する内容について分からなくなってしまったら、一人で悩まずに、まずは元請けさんの担当者さんに聞いてみましょう。
それでも解決しない場合は、建設業許可を専門にした行政書士に相談するのも一つの手です。
私たちは、建設業の許可だけでなく、こうしたデジタルツールの活用方法についてもサポートしています。
グリーンサイトって、具体的にどんなことができるの?
ここまでで、グリーンサイトの全体像はつかめたと思います。
でも、「実際にはどんな画面で、どんな操作をするの?」って、気になりますよね。ここからは、もう少し具体的に、グリーンサイトでできることを掘り下げてお話していきます。
1. 入場者情報の登録と管理
これがグリーンサイトの最も基本的な機能です。
建設現場に入る作業員さん一人ひとりの情報を、システムに登録していきます。
- 作業員情報の登録:氏名、生年月日、住所、緊急連絡先などを入力します。
- 資格情報の登録:玉掛け技能講習、足場の組立て等作業主任者など、持っている資格を入力し、資格証の画像をアップロードします。
- 社会保険情報の登録:健康保険、年金、雇用保険、建退共(建設業退職金共済)の情報を入力します。
一度登録すれば、別の現場でも同じ情報が使えます。たとえば、「あの現場のメンバーは誰だっけ?」と探す必要がなく、システム上で簡単に確認・管理できます。
2. 書類作成と提出
グリーンサイトの真骨頂は、書類作成の自動化です。
これまで手書きやWordで作っていた書類が、システム上で簡単に出力できます。
- 作業員名簿:登録した情報をもとに、現場ごとの作業員名簿を自動で作成してくれます。
- 再下請負通知書:元請けさんから求められる再下請負通知書も、システム上で入力・作成できます。
- 施工体制台帳:これも同じく、元請けさんとの情報連携がスムーズに行われ、書類作成の手間が大幅に減ります。
特に、作業員名簿や再下請負通知書は、現場ごとに毎回作成が必要な書類なので、この作業が自動化されるだけでも、本当に大きな時短になります。
3. 建設キャリアアップシステム(CCUS)との連携
グリーンサイトは、建設キャリアアップシステム(CCUS)と連携しています。
CCUSは、作業員さんの資格や現場での就業履歴を蓄積するシステムです。
グリーンサイトで作業員さんの入場・退場情報を入力すると、それがCCUSに連携され、自動的に就業履歴として登録されます。
これにより、CCUSに別途入力する手間が省け、作業員さん自身のスキルやキャリアアップを証明する資料が、自動で作成されることになります。
これは、作業員さんにとっても、会社にとっても大きなメリットですよね。
まとめ:グリーンサイトは、これからの建設業に必須のツール!
建設業界の働き方は、少しずつ変わってきています。
これまでは、「紙とハンコ」が当たり前でしたが、今後はITを活用した「デジタルな働き方」が主流になっていくでしょう。
グリーンサイトは、その大きな一歩なんです。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、一度その便利さを知ってしまえば、もう手放せなくなります。
書類仕事がラクになって、コンプライアンスもバッチリ、そして元請けさんとのやりとりもスムーズに。
グリーンサイトをうまく活用して、皆さんの建設現場での仕事が、もっともっと効率的で快適になることを願っています。
建設業の許可申請や、こうしたITツールの導入・活用について、何かお困りのことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください!
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