【行政書士が解説】補助金申請に必須!GビズIDのすべてを解説(入門編)

こんにちは。
大阪府茨木市のアルバトロス行政書士事務所です。
今回は「GビズID」について。
言わずもがな大人気テーマです。
今回は「入門編」ということで極力専門用語を使わず解説したいと思います。
この記事をみて「GビズID」って簡単やん。
自分でやってみよって思っていただけると嬉しいです。
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補助金申請の第一歩! 事業者なら知っておきたい「GビズID」とは?
行政書士として、日々事業者様から
「補助金について知りたい」「申請を手伝ってほしい」というご相談をいただきます。
当事務所の専門としている建設業許可の電子申請にも必要です。
その際、私が必ず最初にお伝えするのが「GビズID」の取得です。
「ジービズアイディー? それって何ですか?」
多くの方がそうおっしゃいます。
しかし、補助金申請をスムーズに進める上で、この「GビズID」はまさに「カギ」となる存在なのです。
この記事では、まだ「GビズID」をご存知ない方や、これから補助金申請を考えている方に向けて、
「GビズID」とは何か、なぜ必要なのか、そしてどうやって取得するのかを、
行政書士である私がゼロから丁寧に解説していきます。
1. 電子申請、補助金申請の「入り口」となるGビズID
まず初めに、「GビズIDとは何か」という最も基本的な疑問からお答えしたいと思います。
「GビズID」とは、「経済産業省が提供する、事業者向けの共通認証システム」です。
ちょっと硬い表現ですね!
簡単に言うと、
様々な行政サービス(特に補助金申請や電子契約など)をインターネットを通じて利用する際に、
事業者本人であることを証明するための「デジタルな身分証明書」のようなものだと考えてください。
「身分証明書なら、運転免許証とかマイナンバーカードで良いんじゃないの?」
もちろん、それらも大切な身分証明書です。
しかし、行政サービスの中には、事業者としての情報(会社名、所在地、代表者名など)と、
その事業者が申請しているサービスを結びつける必要があるものがたくさんあります。
「GビズID」は、この「事業者としての情報」と「利用者(あなた)」を確実に結びつけ、
オンライン上で安全かつスムーズに手続きを進めるための仕組みなのです。
2. なぜGビズIDが必要なの? 補助金申請との切っても切れない関係
では、なぜ補助金申請にGビズIDが不可欠なのでしょうか。その理由は大きく分けて二つあります。
理由1:補助金申請が「電子申請」に一本化されつつあるから
近年、国の補助金申請は、書面での郵送申請からインターネット上での「電子申請」へと急速に移行が進んでいます。
これは、申請者の利便性向上はもちろん、行政側の処理効率化やペーパーレス化を推進するためです。
かつては郵送で大量の書類を送る必要がありましたが、
今はパソコンやスマートフォンから必要事項を入力し、添付書類をアップロードするだけで申請が完結するケースが増えています。
この電子申請の際に、誰が申請しているのか、
本当にその事業者からの申請なのかを正確に確認するために必要となるのが「GビズID」なのです。
「GビズID」を使ってログインすることで、
あなた自身が申請者であること、そしてあなたの事業所の情報が正しいことをシステムが認識します。
理由2:複数ある経済産業省系のサービスを「ワンストップ」で利用するため
経済産業省は、事業者向けの様々な支援策やサービスを提供しています。
補助金はもちろん、建設業許可の電子申請、経営力向上計画の認定申請、事業承継・引継ぎ補助金の申請、
さらに近年では、
事業承継税制の特例措置の適用を受けるための証明書の発行なども「GビズID」を通じて行われるようになっています。
もし「GビズID」がなければ、これらのサービスを利用するたびに、
それぞれ個別のIDとパスワードを登録したり、何度も事業者情報を入力したりする必要が出てきます。
想像してみてください。
申請する補助金の種類が変わるたびに、
新しいアカウントを作成しまた一から住所や法人番号を入力する…
これは非常に手間がかかりますし、ミスの原因にもなりかねません。
「GビズID」は、これらの複数の行政サービスを「共通のID」で利用できるようにすることで、
事業者の皆様の負担を大幅に軽減し、より効率的に各種申請を進められるように設計されています。
一度「GビズID」を取得すれば、様々なサービスを「ワンストップ」で利用できるため、
まさに事業活動をサポートする「デジタル基盤」と言えるでしょう。
3. GビズIDの種類とそれぞれの特徴
「GビズID」には、利用できるサービスや取得方法によって、主に以下の3つの種類があります。
・GビズIDプライム ・GビズIDエントリー ・GビズIDメンバー
それぞれの特徴を理解して、ご自身の事業内容や利用したいサービスに合わせて適切な「GビズID」を取得することが重要です。
GビズIDプライム:最も多く利用される「本流」のID
GビズIDプライムは、最も幅広い行政サービスに利用できる、いわば「GビズIDの主力」です。
国のほとんどの補助金や助成金の電子申請、電子契約、各種証明書の取得などに利用できます。
特徴:
・利用範囲が最も広い: 多くの行政サービスで利用可能。 ・「実印」に相当: 登録した法人代表者または個人事業主本人の実印に相当する役割を持ちます。そのため、厳格な本人確認が必要です。 ・郵送による申請: 登録には、印鑑証明書などの書類を郵送し、審査を受ける必要があります。
補助金申請を考えている事業者様は、基本的にこのGビズIDプライムの取得を目指すことになります。
GビズIDエントリー:手軽に試せる「お試し版」ID
GビズIDエントリーは、一部の行政サービスで利用できるIDです。
GビズIDプライムのように厳格な本人確認は不要で、オンラインで手軽に取得できます。
特徴:
・手軽に取得可能: 印鑑証明書などの提出は不要で、オンラインで完結。 ・利用範囲が限定的: 補助金申請など、重要な手続きには利用できません。 ・「捨てID」ではない: 将来的にGビズIDプライムにアップグレードすることは可能です。
まずはGビズIDがどんなものか触れてみたい、
あるいは、利用したいサービスがエントリーで事足りる、といった場合に検討するIDです。
しかし、多くの補助金申請には対応していないため、
補助金申請を主目的とする場合は、直接GビズIDプライムの取得をおすすめします。
GビズIDメンバー:複数人で共同利用できる「部門用」ID
GビズIDメンバーは、
GビズIDプライムを取得した代表者(法人代表者または個人事業主)が、
社内の従業員や部門担当者向けに発行するIDです。
GビズIDプライムで利用できるサービスの一部を、メンバーIDを使って共同で利用することができます。
特徴:
・プライムIDの紐付け: GビズIDプライムのIDに紐付けられて発行される。 ・権限の付与: プライムIDを持つ代表者が、メンバーIDごとに利用できるサービスや操作権限を設定できる。 ・複数人での利用: 企業内で複数人がそれぞれ異なる業務を担当する場合などに便利。
例えば、代表者は経営に専念しつつ、補助金申請の実務は経理担当者に任せたい、といった場合にメンバーIDが役立ちます。
ただし、メンバーIDで利用できるサービスはプライムIDの範囲内に限られます。
4. GビズIDプライムの取得方法:必要書類から申請の流れまで
ここでは、最も利用頻度の高いGビズIDプライムの取得方法について、具体的な流れを解説します。
準備する書類が多く、少し手間がかかりますが、
一度取得してしまえば今後の行政手続きが格段にスムーズになりますので、頑張って取得しましょう。
ここは入門編では割愛します。
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5. GビズIDを活用して、補助金獲得を目指そう!
「GビズID」の取得は、補助金申請に向けた第一歩であり、非常に重要な準備です。
「GビズID」を一度取得してしまえば、
それだけで事業の「デジタル化」が大きく進み、国の様々な支援策をスムーズに活用できる基盤が整います。
「補助金って難しそう…」
そう思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「GビズID」を使いこなせば、これまでよりもずっと簡単にそして効率的に申請手続きを進めることが可能です。
当事務所では「GビズID」の取得支援はもちろんのこと、事業に最適な補助金の情報提供から、
事業計画書の作成、申請書類の準備、そして採択後の実績報告まで、一貫してサポートさせていただきます。
「GビズID」は、事業が成長するための強力なツールの一つです。
この機会にぜひGビズIDを取得し、国の支援策を最大限に活用して、事業の発展に役立ててください。
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