【CCUS制度】と【建設業許可】のこれからの関係性はどうなる?
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こんにちは。
大阪府茨木市のアルバトロス行政書士事務所です。
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Toggle建設業許可とCCUS、これからの関係はどうなる?
「めんどくさい」が「当たり前」になる未来を語ろう!
建設業で働く皆さん、今日もご安全に!
突然ですが、「建設業許可」と「CCUS(建設キャリアアップシステム)」って聞いて、どんなイメージを持ちますか?
「許可は大事なのはわかるけど、CCUSは正直よくわからん…」
「なんか、また新しいこと始まったな…」
「登録したけど、まだ活用しきれてないなぁ」
…みたいな声、結構聞こえてきそうですよね。
正直、建設業界って、昔ながらのやり方と新しいシステムが入り混じってて、頭がこんがらがっちゃうことも多いと思います。
特に、行政手続きなんかは、専門用語のオンパレードで「なんでこんなにややこしいんだ!」って叫びたくなることも。
しかし、この「建設業許可」と「CCUS」実はこれからもっともっと密接な関係になっていく可能性が高いんです。
そして、この関係性を理解して、うまく活用していくことが、皆さんの会社の未来を左右すると言っても過言ではありません。
今回は、この2つの制度が今後どう絡み合っていくのか、そして皆さんがどう対応していけばいいのかを
ぶっちゃけた感じで、未来予測も交えながらお話ししていきたいと思います!
「なんか難しそう…」って思ったそこのあなた!大丈夫です!
できるだけ分かりやすく、そして「なるほど!」って思ってもらえるように書いていくので、最後までお付き合いください。
~そもそも「建設業許可」と「CCUS」って何だっけ?~
まずは、それぞれの制度について、おさらいしておきましょう。
・建設業許可:建設業者の「信頼の証」
建設業許可は、建設業を営む上で、
国や都道府県から「この会社はちゃんと建設業をやるための能力と実績がありますよ」とお墨付きをもらうための制度です。
何のためにあるの? ・建設業者の資質向上と適正な運営を促す ・発注者を保護する ・請け負った工事の適正な施工を確保する
・CCUS:建設技能者の「見える化」システム
一方、CCUS(建設キャリアアップシステム)は、
2019年から本格稼働した、建設技能者の就業履歴や保有資格などをICカードに記録・蓄積するシステムです。
何のためにあるの? ・建設技能者の「技能」や「経験」を「見える化」し、客観的に評価する ・技能者の処遇改善、特に賃金アップにつなげる ・若手技能者の育成と、建設業への入職促進を図る ・現場管理の効率化、事務作業の負担軽減
誰が登録するの? ・建設事業者(元請け、下請け問わず) ・建設技能者(職人さんたち)
現状どうなってる? ・2023年度から公共工事では原則義務化 ・外国人技能実習生の受け入れにはCCUSへの登録が必須 ・ただし、民間工事や中小零細企業への普及はまだ道半ば…というのが正直なところです。
CCUSは、建設業界が抱える「高齢化」「人手不足」「賃金問題」といった構造的な課題を解決するための、まさに「未来への投資」と言えるシステムなんです。
2025年4月30日時点の登録状況です。
~なぜ今、建設業許可とCCUSが注目されるのか?その関係性とは~
さて、本題です。
この2つの制度、これからどう絡み合っていくのでしょうか?
結論から言うと、
CCUSが「建設業許可の取得・維持」や「経営事項審査」において、ますます重要な要素になっていく可能性が高いです。
具体的に見ていきましょう。
1.経営事項審査(経審)への影響:CCUS登録・活用が「加点」の鍵に!
建設業許可を持っている会社が公共工事の入札に参加する場合、
必ず受けなければならないのが「経営事項審査(経審)」です。
会社の経営状況や技術力、社会性などを客観的に評価し、点数化するものです。
この経審、実はすでにCCUSが加点対象になっています。 ・CCUS事業者登録・現場での活用による加点 ・技能者のCCUSレベルアップ(能力評価)による加点
現状では、まだ加点の割合は限定的かもしれませんが、
今後、CCUSの普及が進むにつれて、この加点割合が拡大していく可能性は十分に考えられます。
例えば、
「CCUSに登録している技能者の数が多いほど点数が高くなる」
「CCUSのレベルが高い技能者が多いほど評価される」といった具合に、
CCUSの活用度が会社の「社会性」や「技術力」を示す重要な指標となるでしょう。
これは、言い換えれば「CCUSをやってない会社は、公共工事で不利になる」ということでもあります。
大手ゼネコンや元請け企業が下請けを選定する際にも、CCUSの登録状況や活用状況を重視する傾向は強まっていくでしょう。
2.建設業許可の要件への影響:将来的な「必須要件化」も視野に?
現時点では、建設業許可の取得要件にCCUSへの登録は含まれていません。
しかし、これは将来的に変わる可能性を秘めています。
例えば、
・経営業務の管理責任者や専任技術者の要件に、CCUSの活用経験が追加される ・許可更新の際に、CCUSへの登録・活用状況が審査項目になる ・特定の工事区分(例:公共性の高い工事)では、CCUSへの登録が許可要件となる
といった形で、建設業許可の取得・維持にCCUSが深く関わってくることも考えられます。
なぜなら、
国としては「技能者の処遇改善」「生産性向上」「担い手確保」といった課題を解決するために、
CCUSの普及を強く推進したいからです。
建設業許可という「事業の入り口」とCCUSを連動させることで、
強制力を持たせ、より多くの事業者や技能者にシステムを活用させたい、という思惑があるはずです。
特に、
外国人技能実習生の受け入れにおいてはすでにCCUSへの登録が義務化されており、
この流れは今後も加速していくと予想されます。
3.現場管理の効率化と「見える化」の促進
CCUSは、現場での入場管理や就業履歴の記録を効率化するだけでなく、技能者の保有資格やレベルを「見える化」します。
これは、元請け業者にとって、下請け業者の施工能力や技能者の質を把握する上で非常に有効なツールとなります。
将来的には、
建設業許可とCCUSが連携し、許可業者の情報とその会社に所属する技能者の情報が
よりスムーズに連携されるようになるかもしれません。
これにより、
発注者は「この許可業者には、これだけの経験と資格を持った技能者が何人いるから、安心して工事を任せられる」
といった判断がしやすくなるでしょう。
「めんどくさい」から「当たり前」へ!
これからの建設業者に必要なこと
ここまで話を聞いて、「うわー、また新しいことやらなきゃいけないのか…」って思った方もいるかもしれません。
でも、考えてみてください。
スマホが普及した時、「こんな小さい画面で何ができるんだ」って思った人もいたはずです。
でも今や、スマホなしでは仕事も生活も成り立たない人がほとんどですよね?
CCUSも、これからの建設業界にとって、
スマホやインターネットと同じくらい「当たり前」のインフラになっていく可能性が高いんです。
だからこそ、今のうちから準備をしておくことが、皆さんの会社の未来を明るくします。
私も「CCUS登録行政書士」に登録したり、各種CCUSの研修にも積極的に参加し新鮮で重要な最新情報を取り入れてます。
具体的に何をすればいい?
1.まずはCCUSに登録しよう!
まだ事業者登録・技能者登録が済んでいない場合は、まずはそこから始めましょう。
手続きが複雑で面倒に感じるかもしれませんが、行政書士などの専門家に相談するのも一つの手です。
2.現場でのCCUS運用を徹底しよう!
登録しただけで終わるのはもったいないです。
現場でカードリーダーを活用し、技能者の就業履歴をきちんと蓄積しましょう。
就業履歴が蓄積されることで、技能者の能力評価(レベルアップ)にも繋がり、ひいては会社の経審加点にも繋がります。
3.CCUSの「レベルアップ評価」を積極的に活用しよう!
CCUSに登録された技能者は、一定の要件を満たすことで、その技能や経験に応じた「レベル」が認定されます。
このレベルアップは、技能者自身のモチベーション向上や賃金アップに直結するだけでなく、会社の技術力向上にも繋がります。
4.建設業許可とCCUSの情報を常にキャッチアップしよう!
国の政策や業界の動きは常に変化しています。
国土交通省や建設業振興基金の情報を定期的にチェックしたり、
建設業界のニュースサイトを読んだりして、最新情報を把握するように努めましょう。
5.専門家(行政書士など)を「パートナー」にしよう!
建設業許可もCCUSも、専門的な知識と手続きが必要な領域です。
自社だけで全てを完璧にこなすのは、時間的にも労力的にも負担が大きいもの。
そこで頼りになるのが、建設業に強い行政書士です。
「めんどくさい」の先にある「明るい未来」
正直、新しいシステムや制度の導入は「めんどくさい」と感じるものです。
しかし、その「めんどくさい」を乗り越えた先にこそ、皆さんの会社の明るい未来が待っていると信じてます。
CCUSが普及し、建設業許可との連携が深まることで、
技能者のモチベーションが向上し、離職率が低下する! 若い世代が安心して入職できる魅力的な業界になる! 優秀な技能者や技術力のある会社が、より評価されるようになる! 現場の生産性が向上し、会社の利益に直結する!
といった良いサイクルが生まれます。
建設業は、日本の社会を支える重要な産業です。
その担い手である皆さんが、
安心して、誇りを持って働ける環境を作るために、CCUSは不可欠なツールとなっていくでしょう。
そして、
建設業許可という基盤とCCUSという未来志向のシステムが手を取り合うことで、
より強固で持続可能な建設業界が築かれるはずです。
変化を恐れず、積極的に新しい波に乗っていきましょう!
皆さんの会社の未来が、今よりもっと輝くと信じてます。
もちろん当事務所でも建設業許可申請やCCUS登録、運用アドバイスもおこなってます。
お気軽にご相談いただければと思います。
・お問い合わせはこちら
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